ファミリー劇場〜口之島小中学校

2022年12月3日。口之島小中学校へ踊りに行ってまいりました!

十島村役場教育委員会様からのご依頼で、コロナ禍で一度流れてしまったファミリー劇場開催復活に伴って、口之島へ行ってまいりました!

口之島は、十島村の中でも一番北側に位置し、フェリーとしま2の航路としても鹿児島港に一番近い場所であります。

面積は約13km²と池田湖が約10km²であることから、池田湖に行かれたことがある方は大体湖の1−2回りほど大きい面積であることを想像できるかと思います。
その広さの平面上に628mの前岳と501mの横岳をはじめ425mの燃岳、登山に適したフリイ岳など、多くの山々を抱き、とても驚いたことに美しい湧水もあり、島の海岸沿いには豊かな水の通り道はざぶざぶと大きな音を立てて流れていました。

当然のことながら、お世話になった民宿「なかむら」さんで口にした、水道水の口当たりの良いこと。食卓に置かれた水の美味しいこと、シャワーから出る水の身体に当たる感覚のまろやかなこと、こんなに柔らかい水に出会うことができるとは思いもしないことでした。

さて、12月の島へゆくフェリーは大変揺れ、そして天候はあまり芳しくなく、しかし、それでもまいります。

口之島へは午前4:30あたりに到着しますとのアナウンス、そこから約30分ごに下船。

小中学校の校長先生、教頭先生、民宿の女将さんや息子さんたちが出迎えてくださいました。

揺れた船の中からぼんやりと出てきて、真っ暗な島の中を荷物を持って民宿に案内していただき、民宿でうがいをしたら、、あれ何か水が美味しい気がする。気のせいか、、とまた寝てしまいました。(上記のように水は本当に美味しかったのです)

8:00頃、朝食のために起床、サバの干したものが美味しかった。そして、味噌汁も、水も、お茶も!

10:00、口之島小中学校の尾崎教頭先生が民宿まで迎えに来てくださり、学校の体育館へ、さまざま仕込みと打ち合わせを行う。

12:30、昼食のため一度民宿へ。

13:00、美味しい家庭のカレーをいただき、大満足。

14:00、少し休憩ののち、再度打ち合わせ。

16:30、改めて体育館へ。衣装替えの仕込み、他、リハーサル。

17:30、学校の大島先生がダンスをされることがわかったので、ここで大島先生に一緒に踊ってもらえるように練習していただく。

18:30、ぼちぼち生徒さんたち、島の方たちがやってくる。

19:00、オンタイムで開演。

オリエンタルダンス、エジプト民族舞踊(ガワジー、サイディー)、ダルブッカ、そしてモアシャハのランマバーダヤタサンナをウードと共に歌い、色々なベリーダンスを見ていただいて、みんなで一緒に世界地図を確認しながら、エジプトやトルコのことをお話しいたしました。

そして、ヨイショヨイショとフェリーに乗せて来た10個のダルブッカを生徒さんたちにお配りして、みんなで太鼓を叩いてみようの時間!

そして、そして、踊りを踊ってみようの時間!

そこから、大島先生と共に踊る時間をすぎ、全員で踊りました!

かわいい子どもたち、そしてご協力いただいた島の皆様、学校の先生方、本当にありがとうございました。

とても有意義なファミリー劇場のお時間でした!

次はまたどこかの島からお呼びいただけたら嬉しいです。

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21:00すぎ、民宿「なかむら」さんに戻り、美味しいお刺身や海の幸をいただきました。とても美味しかった。民宿で女将の長男さんと島のお話などたくさん伺って楽しい夜でした。

翌日はすぐに12:00にフェリーがまた迎えに来ます。

行ってみたかった場所、セラマ温泉までは遠い道のりのため、断念。

それでもいくつか行かせていただきました。

印象的だった場所は。

集落の中心にある「河(ゴウ)」

山の中腹にある集落には美しい湧水があり、大切に囲まれていました。

高い山の中腹、集落の中心。住民の皆さんが昔から大切に使われてきた生活のための水だそうです。

3つに区切られています。水の音が優しい。

小中学校のプール

海の中にある、プールはカヌーをしたり泳いだりできるそうです。岸辺にボタンボウフウを見つけました。長命草とも呼ばれています。摘んで帰りました。

海で泳ぐ練習いいですね!

ボタンボウフウ。長命草です。

珍しいイグサ(藺草)の自生地の表記も。

■北緯30度線

敗戦後、北緯30度の線でアメリカ軍は日本とアメリカの領地を分割しました。その分割した陸地がここにはあります。集落は当然のことながら、アメリカ領地でした。なにもない場所ですが、感じ入るものがありました。

碑がありました。
緯度で真っ直ぐに国境線を引くこと、帝国主義的思考においてはさまざまな場所で行われてきた事です。
この線より左が米国領、右が日本領だったという事です。左側は先ほど紹介した、河や港のある集落のある場所。右側は人が住む場所ではありません。様々な思いが巡ります。
北緯30度線より北はこのように島の果てになります。密貿易(、、と言って良いか、)秘密の物資輸送が行われていたとの話もありました。実際に行き来ができますから、それは不法というよりも、人の心や文化や何かの行き来だったのかもしれないとも思います。

■港で記念写真。

牛さんと青い海と白い花。そして北緯30度。
島の中には、他のトカラの島々と同じように、子牛や親牛が放し飼いにされています。
港には出荷される牛さんたちがフェリーを待っています。

■帰りのフェリー

帰りのフェリーはもう、行きの比ではなく揺れました。洗濯槽の中って、こんな感じかな、、、前に後ろに右に左に、ぐるぐる回る。。。それでも、食堂では島の皆さんが、楽しそうに酒盛りされてたそうです!すごい!!

また気候の良い時に伺いたいです!

口之島の皆さん!十島村役場と教育委員会の建物の間を真っ直ぐいくとトマルビルがあります!その3階でスタジオしてますから、ぜひ踊りに来てくださいね!お待ちしてます!

madoka